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ROAS計算ツール:計算式と、手数料込みの損益分岐ROAS・ACoS・CPA

· Nolyn リサーチチーム

ROAS(広告費用対効果)は、広告費1円あたりいくらの売上が出たかを表す数字です。このツールでは、広告経由の売上・広告費・注文数からROAS・ACoS・CPAを計算し、商品の売価・原価・手数料から「この商品なら最低いくつのROASが必要か」(損益分岐ROAS)と、目標の利益を残すROASを出します。計算はブラウザの中だけで行い、入力した数字は送信されません。

ROASの計算式と、黒字になるROASの目安は?

2026年10月27日に確認したAmazon Ads・Google 広告・楽天の解説では、ROAS=広告経由の売上÷広告費×100%、ACoS=広告費÷広告経由の売上×100%(ROASの逆数)、CPA=広告費÷注文数です。黒字になるROASは商品の利益率で決まり、損益分岐ROAS=1÷利益率です。Amazon.co.jpのFBAで1,730円のマグカップ(原価488円)を売ると、販売手数料・消費税・配送代行手数料が計723円で利益は519円(利益率30.0%)なので、損益分岐ROASは333%(ACoS 30.0%、許容CPA 519円)です。手数料を入れない簡易式(販売単価÷(販売単価−原価))では139%と出ますが、ROAS 139%だと売上の41.8%が赤字になります。広告費を払ったあとに売上の10%を残すには、ROAS 500%が必要です。

ROAS・損益分岐ROASを計算する

無料・登録不要・ブラウザ内で計算し、入力内容は送信・保存されません。

広告管理画面の「広告経由の売上」「コンバージョン値」など。期間は広告費と同じにします。

同じ期間に使った広告費(クリック課金の合計など)。

CPA(1件あたりの広告費)の計算に使います。

仕入れ値に、仕入れの送料・関税などを含めます。

モールの販売手数料、FBA手数料、送料、梱包費など1個ごとにかかる費用。Amazonなら出品手数料計算ツールの「Amazonに払う費用」を入れます。

決済手数料など、売価の%でかかる費用を上の円とは別に入れる場合に使います。なしなら0。

目標ROASの計算に使います。0にすると損益分岐と同じです。

ROAS(売上÷広告費)
3.84x
ROAS(%表示)
384.4%
ACoS(広告費÷売上)
26%
CPA(1件あたりの広告費)
¥450
広告費を払う前の利益率
30%
許容CPA(1件の上限)
¥519
損益分岐ROAS
3.33x
売上の10%を残すROAS
5x
広告費を引いたあとの利益(この期間)
¥8,280

広告費は回収できていますが、目標の利益を残すROASには届いていません。予算を増やす前に、転換率か利益率を上げてください。

その売価で売れるか、Amazonの相場を確かめる

損益分岐ROASを下げるいちばん確実な方法は、利益率の高い価格で売れることです。商品名を入れると、NolynがAmazon.co.jpで似た商品の価格帯・レビュー数・売れ筋ランキングを調べます(ログインが必要、新規アカウントは100クレジット付き)。

実行にはログインが必要です。新規アカウントには 100 クレジットを付与。AI とデータ照会でクレジットを使用します。

その価格で売れるか調べる

Amazon.co.jpの似た商品の価格帯・レビュー数・売れ筋ランキングをNolynが調べます。ログインが必要で、新規アカウントは100クレジット付きです。

相場を調べる

ROAS・ACoS・CPAの計算式(公式の例つき)

ROASは広告経由の売上を広告費で割った数字で、%で表すときは100を掛けます。Google 広告のヘルプでは、広告費100円で売上500円なら目標広告費用対効果500%という例が出ています。楽天広告の解説では、広告費50万円・売上300万円でROAS 600%です。

ACoSはAmazonでよく使う指標で、広告費を広告経由の売上で割ったものです。Amazon Adsの解説の例では、広告費50ドル・売上100ドルでACoS 50%、ROASは2(200%)です。ACoSとROASは逆数の関係なので、ROAS 400%はACoS 25%、ROAS 500%はACoS 20%と同じ意味です。

  • ROAS(%)=広告経由の売上÷広告費×100
  • ACoS(%)=広告費÷広告経由の売上×100=100÷ROAS(倍)
  • CPA(円)=広告費÷広告経由の注文数
  • CVR(%)=注文数÷クリック数×100、CPA=クリック単価÷CVR
  • 損益分岐ROAS=1÷利益率(利益率は広告費を払う前、手数料・送料を引いたあと)

損益分岐ROAS:手数料を入れると必要なROASは大きく変わる

楽天広告の解説は、損益分岐点ROASの簡易式として「販売単価÷(販売単価−原価)×100」を挙げ、販売単価10,000円・原価8,000円なら500%としています。この式は原価しか引いていないので、モールの手数料や送料がかかる商品では必要なROASを低く見積もります。

Nolynが2026年10月24日に1688で調べたマグカップの卸価格の中央値は10.40元で、送料などを含めた原価を488円とします。Amazon.co.jpのホーム&キッチンでFBA(標準・60cm以下)を使って売ると、価格ごとの損益分岐ROASは次のとおりです。1,730円では簡易式の139%に対して、手数料込みの損益分岐ROASは333%です。

売価Amazonに払う費用広告前の利益利益率損益分岐ROAS許容CPA簡易式のROAS
1,480円681円311円21.0%476%311円149%
1,730円723円519円30.0%333%519円139%
1,980円766円726円36.7%273%726円133%
2,480円850円1,142円46.0%217%1,142円124%
2,980円935円1,557円52.2%191%1,557円120%

原価488円、ホーム&キッチン、FBA標準(60cm以下・2kg以下)、大口出品の月額は含めず。Amazonに払う費用は販売手数料+消費税+配送代行手数料(2026年10月25日の公式料金)。損益分岐ROASは整数に四捨五入。

目標ROASの早見表:利益率と残したい利益から決める

損益分岐ROASで止めると、広告で売れた分の利益はゼロです。広告費を払ったあとに売上のt%を残したいときの目標ROASは、1÷(利益率−t)で計算します。楽天広告の解説にある「利益率20%ならROAS 500%以上」は、このt=0の場合です。

広告前の利益率損益分岐(残す利益0%)売上の5%を残す売上の10%を残す
20%500%667%1,000%
25%400%500%667%
30%333%400%500%
40%250%286%333%
50%200%222%250%

ROASは整数に四捨五入。

ROASを見るときの注意点

ROASは売上の指標なので、利益が出ているかは利益率と合わせて見ないとわかりません。同じROAS 300%でも、利益率40%の商品なら黒字、利益率30%の商品なら赤字です。

広告経由の売上には、広告がなくても買っていたお客様の注文が含まれることがあります。指名検索(自社ブランド名)の広告はROASが高く出やすいので、新規のお客様を呼ぶキーワードとは分けて評価してください。

楽天市場やYahoo!ショッピングでは、販売手数料のほかにシステム利用料・ポイント原資・決済手数料などがかかります。利益率はそれらを引いたあとの数字で入れてください。楽天市場の費用は楽天出店費用シミュレーションで確かめられます。

損益分岐ROASから広告の目標を決める手順

  1. 1個あたりの利益を出す

    売価から原価・モール手数料・送料を引いて、広告費を払う前の利益と利益率を出します。

  2. 損益分岐ROASと許容CPAを確認する

    損益分岐ROAS=1÷利益率、許容CPA=1個あたりの利益です。これを下回るROAS、上回るCPAは赤字です。

  3. 目標のROASを決める

    広告費を払ったあとに残したい利益の割合を入れ、目標ROASを出します。

  4. 実績と比べる

    広告管理画面の売上・広告費・注文数を入れ、損益分岐と目標のどちらを上回っているかを確かめます。

よくある質問

ROASの計算式は?

ROAS=広告経由の売上÷広告費×100(%)です。広告費50万円で売上300万円ならROAS 600%、広告費1円あたり6円の売上です。

ACoSとROASの違いは?

ACoS=広告費÷広告経由の売上×100で、ROASの逆数です。ROAS 500%はACoS 20%、ROAS 200%はACoS 50%です。Amazonの広告管理画面ではACoSで表示されます。

ROASはどのくらいあればいいですか?

商品の利益率で決まります。損益分岐ROAS=1÷利益率なので、利益率20%なら500%、30%なら333%、50%なら200%を超えれば広告費を回収できます。手数料・送料を引く前の粗利率で計算すると、必要なROASを低く見積もってしまいます。

CPAの計算方法と、許容CPAは?

CPA=広告費÷注文数です。許容CPAは1件の注文で出る広告前の利益と同じ額で、これを超えると赤字です。クリック単価40円・CVR 2.0%ならCPAは2,000円になります。

CVRはどう計算しますか?

CVR=注文数÷クリック数×100です。1,000クリックで20件の注文ならCVRは2.0%です。CPA=クリック単価÷CVRなので、CVRが2倍になればCPAは半分になります。

楽天市場の広告でも同じ計算でいいですか?

ROAS・CPAの計算式は同じです。ただし楽天市場ではシステム利用料・ポイント原資・決済手数料などがかかるので、利益率はそれらを引いたあとの数字にしてください。費用は楽天出店費用シミュレーションで確かめられます。