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利益率計算ツール:計算式と、目標の利益率から売価を逆算する方法
· Nolyn リサーチチーム
利益率(粗利率)は、売上に対して利益がどれだけ残るかを表す数字です。このツールでは、売価と原価から利益率・原価率・原価に対する利益率(マークアップ率)を計算し、逆に原価と目標の利益率から売価を出します。ネットショップのモール手数料や送料を入れると、それらを引いた手残りの利益率もわかります。計算はブラウザの中だけで行い、入力した数字は送信されません。
利益率の計算方法は?
利益率(粗利率)=(売価−原価)÷売価×100です。原価700円の商品を1,000円で売れば利益率は30%です。目標の利益率から売価を出すときは「原価÷(1−利益率)」で、原価に3割を乗せるだけでは利益率30%になりません。Nolynが2026年10月24日に1688で調べたマグカップの卸価格の中央値は10.40元(約244円)で、送料などで原価が2倍の488円になるとすると、利益率30%の売価は698円、原価に3割乗せた634円では利益率23.0%です。
利益率・売価を計算する
無料・登録不要・ブラウザ内で計算し、入力内容は送信・保存されません。
「利益率を出す」で使います。
仕入れ値に、仕入れの送料・関税など商品が手元に届くまでの費用を含めます。
モールの販売手数料や決済手数料。売価に比例する費用をまとめて入れます。なしなら0。
お客様に届けるための送料や資材費。なしなら0。
「売価を出す」で使います。手数料・送料を引いたあとに残したい割合です。
- 売価
- ¥1,000
- 粗利(売価−原価)
- ¥300
- 利益率(粗利率=粗利÷売価)
- 30%
- 原価率(原価÷売価)
- 70%
- 原価に対する利益率(マークアップ率)
- 42.9%
- 販売手数料
- ¥0
- 手残りの利益(手数料・送料を引いたあと)
- ¥300
- 手残りの利益率
- 30%
利益率=(売価−原価)÷売価。手数料や送料を入れた場合は「手残りの利益率」が実際に残る割合です。
原価に対する利益率(マークアップ率)は42.9%で、売価に対する利益率30%とは別の数字です。「原価の何割乗せ」はマークアップ率のことです。
その売価で売れるか調べる
Amazon.co.jpの似た商品の価格帯とレビュー数をNolynが調べます。ログインが必要で、新規アカウントは100クレジット付きです。
利益率の計算式:利益率・原価率・マークアップ率
物販で使う利益率は、ふつう粗利率(売上総利益率)のことです。売価1,000円・原価700円の商品なら、粗利は300円、利益率は300÷1,000=30%、原価率は700÷1,000=70%で、利益率と原価率を足すと100%になります。
同じ商品でも、原価を基準にした「原価に対する利益率(マークアップ率)」は300÷700=42.9%です。「原価の何割乗せ」はこちらの数字で、売価に対する利益率とは違います。仕入れ先や社内で「利益率」と言うときは、どちらを指しているかを確認してください。
- 利益率(粗利率)=(売価−原価)÷売価×100
- 原価率=原価÷売価×100(利益率+原価率=100%)
- マークアップ率=(売価−原価)÷原価×100
- 目標の利益率から売価を出す:売価=原価÷(1−利益率)
早見表:原価1,000円で目標の利益率にする売価
「原価×1.3」で値付けすると、利益率は30%ではなく23.1%にしかなりません。原価1,000円の商品で、目標の利益率に必要な売価と、原価に同じ割合を乗せた売価の実際の利益率を並べました。
| 目標の利益率 | 必要な売価 | 原価に同じ割合を乗せた売価 | その売価の利益率 |
|---|---|---|---|
| 10% | 1,112円 | 1,100円 | 9.1% |
| 20% | 1,250円 | 1,200円 | 16.7% |
| 25% | 1,334円 | 1,250円 | 20.0% |
| 30% | 1,429円 | 1,300円 | 23.1% |
| 40% | 1,667円 | 1,400円 | 28.6% |
| 50% | 2,000円 | 1,500円 | 33.3% |
必要な売価は1円単位で切り上げ。手数料・送料はなし。
手数料と送料を引いた「手残り」の利益率
ネットショップでは、売価に比例する販売手数料と、1個ごとの送料がかかります。原価700円、販売手数料10%、送料200円で手残りの利益率を30%にしたいなら、売価は(700+200)÷(1−0.1−0.3)=1,500円です。このとき粗利率は53.3%ですが、手数料150円と送料200円を引くと手元に残るのは450円(30%)です。
Amazonのように販売手数料が価格帯で変わるモールや、FBAのように1個ごとの配送代行手数料があるモールは、専用の計算ツールで確かめるのが確実です。Amazon.co.jpの場合はAmazon出品手数料計算ツールで、カテゴリーとサイズ区分ごとの手数料を引いた利益率が出せます。
利益率の種類:粗利率・営業利益率・純利益率
会社全体で見る利益率には段階があります。粗利率(売上総利益率)は売上から売上原価だけを引いた利益の割合、営業利益率は人件費・広告費・家賃などの販売費及び一般管理費も引いたあとの割合、純利益率は税金なども引いた最終的な割合です。商品1個の値付けで使うのは粗利率、または手数料・送料を引いた手残りの利益率です。
小売では、仕入れの時点で予定している売価に対する利益の割合を「値入率」、実際に売れた価格での割合を「粗利率」と呼び分けることがあります。値引きや売れ残りがあると、粗利率は値入率より下がります。
実例:1688で仕入れた雑貨の売価を決める
Nolynが2026年10月24日に1688(中国の卸サイト)で雑貨660出品を調べたところ、マグカップ(陶瓷马克杯)の卸価格の中央値は10.40元(約244円、1元=23.46円)でした。代行手数料・国際送料・関税などで原価が2倍の488円になると仮定すると、利益率30%の売価は698円です。原価に3割乗せた634円では、利益率は23.0%にとどまります。
Amazonで売る場合は、ここからさらに販売手数料とFBA手数料がかかります。同じ条件のマグカップは、ホーム&キッチンでFBAを使うと、手数料を引いて利益率30%を残すには1,730円が必要です(Amazon出品手数料計算ツールで計算)。
利益率から売価を決める手順
原価を確定する
仕入れ値に、仕入れの送料・関税・代行手数料を足して1個あたりの原価を出します。
売るときの費用を入れる
販売手数料(売価の%)と、1個あたりの送料・梱包費を入れます。
目標の利益率から売価を出す
「売価を出す」を選び、手数料・送料を引いたあとに残したい利益率を入れます。
相場と比べる
出てきた売価が、同じような商品の相場の中で売れる価格かを確かめます。
よくある質問
利益率30%の売価はどう計算しますか?
売価=原価÷(1−0.3)=原価÷0.7です。原価700円なら1,000円、原価1,000円なら1,429円(1円単位で切り上げ)です。原価×1.3では利益率は23.1%にしかなりません。
利益率と原価率の関係は?
どちらも売価を基準にした割合で、足すと100%になります。原価率70%なら利益率(粗利率)は30%です。
利益率とマークアップ率の違いは?
利益率は利益÷売価、マークアップ率は利益÷原価です。売価1,000円・原価700円なら、利益率30%、マークアップ率42.9%です。「原価の3割乗せ」はマークアップ率30%のことで、利益率は23.1%になります。
粗利率と利益率は同じですか?
商品の値付けで「利益率」と言う場合は、ほとんど粗利率(売上総利益率)を指します。会社の決算で使う営業利益率や純利益率は、販管費や税金も引いたあとの割合なので別の数字です。
手数料がかかる場合の利益率は?
手残りの利益率=(売価−原価−手数料−送料)÷売価です。原価700円・販売手数料10%・送料200円で売価1,500円なら、手残りは450円で利益率30%です。
出典
- Nolyn調べ:1688の商品検索(雑貨11カテゴリの検索語ごとに1ページ目60件、計660出品、未ログイン・標準の並び順)、2026年10月24日取得 · 2026年10月24日 確認
- 三菱UFJリサーチ&コンサルティング「外国為替相場」2026年10月23日公示(人民元の仲値 23.46円) · 2026年10月24日 確認
- Amazon出品サービス「出品にかかる費用」(マグカップの例で使った販売手数料・FBA配送代行手数料) · 2026年10月25日 確認
